どうもベッケです。
本読んでますよ~!楽しいよ~!ゆっくりだけど!
『植物は〈知性〉をもっている』第二章のタイトルは「動物とちがう生活スタイル」というもの…そんなの皆知ってるよ~!って感じだけど、いざ読むと改めて驚きと不思議に満ちていたので、皆さんにもご紹介いたしします。
第一章の感想↓
植物に社会性なんかあるわけない!
生き残るのにとても重要なのは「社会性」です。
ここでいう「社会」とは、集まって生活するものたち…つまり、人間を含むすべての生き物が住みつく地球のことです。
そして「社会性」とは、社会集団で生きるのにふさわしい性質のことを言います。
コミュニケーションと言ってもいいかもしれません。
動物には社会性がありますよね。具体例を挙げますと…
蜂の針と模様を見て、私たちは「危ない!怖い!」と思います。
犬がしっぽを振ってボールをくわえて来れば「可愛い!遊ぼう!」と思います。
猫が膝に乗ってくれば「いい子だな。癒されるなー」と思います。
動物は他の生き物に「危険」「可愛い」「優しい」というイメージを意図的に与えてくれますよね。これが社会性です。
植物はどうですか。
ただ立っている時に緑の草が足元に生えていても、私たちはいちいち「怖いな」「可愛いな」「優しいな」なんて思いませんよね。
植物は、どうしても私たちの認識から自然と離れてしまいがちです。
野菜を食べる時、木を切って工作する時、彼らのことを「可哀想」とか「ひどい」とも、普段は思わないはずです。
そう、コミュニケーションが全く取れないんです。石と同じで、気持ちなど全然伝わってこないのです。彼らに社会性があると言えるのでしょうか…
キーワード:進化
進化とは…生き物が環境に適応していく長いプロセスのことを言います。私たちは能力を手に入れたり、また捨てたりして、自分たちが生き残るための戦略を選んでいくのです。
これは動物も植物も一緒です。
両者が道を違えたのは、約5億年前と言われています。
走る、飛ぶ、泳ぐといったように、「動く」ことで栄養を確保する進化を遂げたのが動物であるならば…
地に根を伸ばし、その場ですべてのエネルギーを確保するという「定住する」作戦で進化を遂げたのが植物です。
その場を動かない道を選んだ植物は、動物とは全く違う性質を持ちます。
たとえば、運動能力で生死が決まる動物は、内臓や手足を失った時、もうその部位は再生しませんし、そのまま命を落としてしまいます。
一方で植物は、葉や茎を食べられても、そう簡単には死にません。生きるための重要な部位を、全身に分散しているのです。動けないぶん、食べられても平気な体になっているのです。
さらに、葉緑体によって太陽の光を栄養源に変える力をもっているのも、植物だけです。これも、動かない選択をした彼らの特権。獲物を追いかける必要などないのです。太陽はいつでも空に輝いているのだから。
植物は、切断されることでさらに大きく成長することもできます。
また、切断されて二つにされてもそれぞれが生き続けることもあります。もし人がまっぷたつに斬られてしまったら、どっちも死んじゃいますよね。ここも大きな違い。
この違いから、植物が分割不可能な「個」の存在でないのではないかということが考えられます。
本では「創発特性」と言われていました。ハチやアリのような、個体が集まることでより強くて大きなひとつの生き物のようになる性質です。これ、人間にも言えることなんです。
この考え方についてはもっと読み進めてお勉強します!
キーワード:時間
私たちが植物を認知しづらい理由として、「時間」も大きな要因となります。
私たちの寿命は80年ほど。ミツバチは二カ月以下。カメは100年以上のものも。
生き物によって、時間の流れが大きく違うのです。
植物って、ものすーーーごく長生きですよね。
人間の私たちからすれば、時間の流れが圧倒的に「遅い」んです。この本の言葉を借りるのであれば、”のろのろしすぎなのだ”!!!!!!
今でこそ撮影して早送りして花が咲く様子や、種から目が出る様子を観察できますが、それでも肉眼で彼らを見つめても、ただじっと止まっているようにしか見えないんです。
動かないせいで、私たちは思わず彼らを、「命を持たない存在」と錯覚してしまいます。
学校で植物も生きていると学んでいても、それでもこの錯覚を拭うことはできません。
一体なぜなのでしょう?
植物に依存していることを認めたくない!?
この本曰く、人間や他の動物は植物なしで生きていけない事実を認めたくないために、彼らに対して「心理的ブロック」をしているそうなのです。
実際私たちは、植物が空気を作り、食べ物、エネルギー源、装飾品、家具、薬にもなってくれていることを知っています。絶対に植物のない世界で生き続けることは不可能です。
にもかかわらず、人間は未だに「私たちが地球の支配者だ!」「人間が世界を守る!」「神にもっとも近い存在!」と声を大にして言っていますし、実際にそう思っています。
「俺らなしじゃ生きていけないくせに…」なんて植物に言われたらたまらんのです!実際そうなのにね!
依存するということは、立場が弱いということなんです。
つまり、「植物>>>>>人間」という力関係ができているんです。
それを認めたくない反抗期の子供のような心理が、人間や他の動物たちの本能に刻まれてしまっているわけです。
それでも植物は「俺らが偉いんやで」なんて言ってきませんもんね…だから私たちはこのまま地球の支配者ぶってて大丈夫なんですよね。
せめて植物の偉大さをできるだけ意識するようにしないといけません。人間が地球の支配者(のフリ)をしつづけるには、植物という存在に失礼なふるまいをしてはいけないのです。
最後に
どうでしたか?なんだか植物アゲ人間サゲしすぎて引く人もいるんじゃないでしょうか。
実際、植物アゲアゲくらいの意識しないと普段植物に感謝できないんですよね…これ私だけなのかな。道端の雑草みても素通りしちゃいますよ。当たり前ですもの!
地球上の生物量って、植物が99%を占めてるんですよ!?そんなうじゃうじゃいるものにいちいち「ありがとう!」「お前凄いなー!」「これからもよろしくな!」とか考えてられませんて!!!!
でもこの本を読んだことで、いかに彼らが偉大な存在かは理解できました…!
当たり前の存在と本能的に思ってしまうのも、動物に染み付いた心理的ブロックなんだなって思うと、また面白いですよね。分かり合えないからこそ、認識できないからこそ、この世界は成り立ってるんだ…
今となっては「神に最も近い存在は植物でしょ」って言っちゃう勢いです。
もっと感謝しながら生活しよう…( ˘ω˘)
そして今後描く漫画に大いに生かそう!
では今日はこのへんで!ノシ