今回はお気に入りの映画を紹介します。
『ファンタスティックMr.FOX』
すばらしき父さんギツネ!
ウェス・アンダーソン監督のはじめてのアニメーション作品です。
原作はロアルド・ダール作の児童書だそうです。(wiki情報)
この映画はストップモーションという、お人形を使ったアニメですね。
この監督は後に『犬ヶ島』という映画も制作されてるのですが、そちらもオススメです!
あらすじ
ミスターフォックスは、非常に賢く、大胆で、自信に溢れたプロの泥棒ギツネだった。
しかし、奥さんが妊娠したのをきっかけに足を洗い、穴暮らしの新聞記者となる。
やがて、穴暮らしが性に合わない彼は、一家で木の家に引っ越して新生活を送ることにした。
その家は、向かいに人間が営む3つの農場があった。
農場主たちは、野生動物たちにとっても非常に恐ろしい、泣く子も黙る3悪人。
ミスターフォックスは向かいの農場を眺めるうちに、忘れかけていた本当の自分を思い出しつつあった。
「より豊かな生活をしたい」
「人間の裏をかいて、一泡ふかせてやりたい」
「”素晴らしき父さんぎつね”とみんなに賞賛されたい」
そんな思いに駆り立てられ、ミスターフォックスはふたたび泥棒の道を歩み始める。
妻にも息子にも秘密にして。
それがすべての野生動物を巻き込む大騒動になるとも知らずに…
自己中だけど頼れる父さんギツネ
ミスターフォックスはものすごい自由奔放で、誰の話も聞かないし、従わない。
いつも自分が主導権を握っていないと嫌だ!って感じの性格です。
どんなに自分に非があっても、ほとんどケロッとしてます。
図太さが尋常じゃない。逆に感心する。
一方、ユーモアがあって、頭が切れて身軽。
追い詰められた状況ではもっとも頼りになる人物です。
困難が立ちふさがっても、絶対に立ち止まることはしません。
観てるぶんにはめちゃくちゃ楽しいけど、実際に家族や友人に居たらたまんねーなって思います///
奥さんも「愛してる。でも結婚するんじゃなかった…」とか言ってますしね笑
温かみがあって、ちょっとシュールな作風
野生動物が人間と同じように暮らしている世界です。
学校があったり、弁護士やお医者さんがいたり。
会話や身振り手振りは人間まんまなので、これも観ていて楽しい。
上の映像を観たらわかると思いますが、なんか淡々としていますよね。
人形アニメらしいリアリティというか、空気を感じるというか。
シュールですね。
これが観ているうちにクセになっていくんです♡
ずっと見てても全然疲れません。
人間陣営はおマヌケで痛快
ミスターフォックスを殺そうと奮闘する人間たちがおまぬけすぎて笑えます。
彼らは自分たちが最も賢いと思ってそうですが、その慢心を完全に見抜かれていて、何をしても裏をかかれてしまうのです。
その様子が観ていて気持ち良い。
ふんぞり返っている人間が狐に化かされるのを観たい人はぜひ見てください。
なかなかに痛快ですよ♪
息子のアッシュが大好きです
ミスターフォックスの息子、アッシュが可愛いんですよね。
ひねくれてて、いつもぶすーっとしているんですけど、いかにもそういうお年頃って感じて憎めないんです。
自分のことを見てほしい、認めてほしいという気持ちが常に見え隠れしています。
その思いから、イケメンでスポーツ万能な従弟のクリストファソンにいやがらせしたり、父親の泥棒計画にこっそりついてきたり。
とにかく劣等感に振り回されている姿がめちゃくちゃ人間くさくて好き。
ミスターフォックスが巻き起こす騒動の中で心がだんだん変化して、自分や家族を受け入れられるようになっていく姿が愛おしいです。
映画を観る時は、彼が成長していく様子も楽しんでいただきたいですね。
最後に:私も恐れずに挑戦する勇気がほしい
ミスターフォックスほどじゃないかもしれませんが、私たちも「認められたい、褒められたい」という気持ちを少なからず秘めていますよね。
それを実現したいと思うなら、やっぱり何かに挑戦し続けて、認められるに値する人間を目指すしかないんだと思います。
もし能がなくて人より劣っているとしても、必死に挑戦して、何度も失敗し続けて、それでも諦めずに続けていれば、いつか芽が出てくるかもしれません。
ミスターフォックスの息子、アッシュのように。
とはいえ、挑戦するのってめちゃくちゃ怖いんですよね…
私も、最初の記事を書くのは怖かったし、漫画を描いて公開するのも、商品として販売するのもとっても怖かった。
初めての時なんてリアルに胃が痛くなってました。
これからも、何か新しいことをしようとするたびに恐怖に襲われるだろうと思います。
そんな時、自分の中の不安や、他人の言葉に惑わされず、ミスターフォックスのようにガンガン行動できる度胸がほしいものですね。
それではこのへんで!
追伸:泥棒には挑戦しちゃだめよ!