なぜ暗いニュースばかりなのか│つい見てしまう脳とメディアの関係

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ま~た暗いニュースが流れてる…どうなってるんだこの社会は。

そんなふうに思ったことはありませんか?

思ったことがあるとすれば、それはなぜだと思いますか?

たしかに、世の中に暗い一面があるのは、日ごろニュースを見ていれば明らかです。毎日のように恐ろしい事件や悲しい話題が流れ込んできます。

仮にニュースを見なくても、ご自身の人生を振り返ってみても感じることがあるかもしれません。

一方、この世には明るい一面もあるということも、また事実。

人々は親切で、慈悲深くて、ちょっとあたりを見渡せば娯楽もたくさん。時には自分を犠牲にしてでも目の前の人を助けようとする人もいる。これも、ニュースや日常の中で感じたことがあるでしょう。

なのにどういうことなのか。

テレビやネット、Twitterなどを見ていても、ついつい「なんだか暗い話ばかりだな…」と感じる瞬間があります。いったいなぜなのでしょうか?

筆者はブログと脳の勉強をしているところなので、その2つのジャンルで得た知識から考えられることをお話したいと思います。

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理由は「脳」と「お金」にあり

朝の報道番組がわかりやすい例ですが、何度も何度も同じニュースを流しますよね。しかも、目を背けたくなるような痛ましい事件、権力者や有名人の不正、失敗などに関しては特に念入りに報道しているように見えます。

ある種の正義感でやっている可能性もありますが、そうしている方が「お金」になるという側面もあります。

人間の脳みそはネガティブな情報を見つけると、優先的に注意をそちらに向けるようにできているのです。

つまり、消費者は明るい話題より暗い話題に本能的に引きつけられるのです。

そんな脳みその仕組みについてもう少し説明してみます。

恐怖のエキスパート「扁桃体」

私たちの脳には扁桃体(へんとうたい)という部位があります。

扁桃体は「恐怖」をつかさどると言われています。

これは私たちが進化の過程で身につけてきた、いわば生き残りのためのスーパーシステムなのです。

扁桃体は危険や恐怖を感知すると活性化します。するとストレスホルモンが分泌されます。血管はギュッと縮んで、心臓の鼓動はバクバク、身体は緊張状態。そうして戦闘や逃げる準備をして、脅威から身を守ろうとするのです。

熱いものに触れるとあれこれ考える前に一瞬で手を引っ込めますよね。そして痛みを学習し、二度と触らないように気を付ける。扁桃体やストレスホルモンがあるからこそできることなのです。

また、イライラや怒りも扁桃体の影響によるものです。

怒りというのは、何かが自分の期待通りにならないことへの悲しみや恐怖から湧いてくるものなのです。

だからそれも、扁桃体による、安全を確保するための大切な仕事と言えますね。

とはいえ、暗いニュースを見たからって、必ずしも自分の身に危険が迫っているわけではありませんよね。

たとえばどこかの会社のおえらいさんが浮気したからって、そのニュースを見た人が大けがをするわけではありません。なのに、怒りや失望などを感じることがあります。そして、まったく自分の人生と関係がないのに、おえらいさんに批判のメッセージなどを送ってしまうこともあります。

扁桃体にはおせっかいなところもあるのですね。

不器用な扁桃体を安心させてあげないと、私たちは大して危険じゃないものに対しても恐怖や怒りを感じてしまい、必要以上に他者を攻撃してしまったり、元気を奪われてしまうことがあるのです。

ネガティブな情報は「お金」になる

脳がマイナス感情に敏感だということがわかったところで、次の問題。

なぜ朝の報道は嫌なニュースだらけなのでしょう?

ずばり!

私たちが観ちゃうからです!

テレビは見られてなんぼの世界。視聴者の注意を引くためにはネガティブな情報を報道するのが手っ取り早いのです。

実際、むかつくニュースとかあると気になっちゃいますよね。

テレビだけじゃないです。

ブログや動画、SNS、ネットニュースなどもそう。情報発信メディアは、消費者に無料でコンテンツを提供する代わりにスポンサー企業から広告費を受け取るというビジネスモデルになっています。CMが流れたり、広告が記事の中に貼られるのはそういう理由なのです。

(この記事もそうです!)

つまり、「見られる回数=収入の高さ」となるわけです。

さて、見られる回数を増やしたければ人を集める必要がありますよね。

ではあらためて…人はどんなものに集まりやすいですか?

そう、ネガティブな情報です。

人の心理を理解しているなら、お金を稼ぐためにネガティブな情報を流して視聴者を集めるのは立派な戦略です。

しかも、嫌な情報を与えてイライラさせた後に明るいコマーシャルを流すことで、宣伝されている商品に好印象を与えるという効果もあるとか。

まあとにかく、売るのが上手なんですよテレビって!

ネットなんかでは、最近は炎上商法なんてものもありますね。炎上商法もこれと似たビジネスです。

知名度を上げれば商品を購入してもらえる可能性が高くなります。見てもらうことがお金に繋がるなら、問題発言や問題行動に走って注目を集めようとする人がいても不思議ではありません。

そういうわけでネガティブな情報はお金になっちゃうのです。私たちが消費するかぎりこの体質は変わらないかもしれません。

食べ物が身体を作り、情報が心を作る

今は情報が溢れている時代です。吸収しきれないほどです。だからこそ、意識して取捨選択した方がいいと思っています。

情報を選ぶことは、脳みその栄養を選ぶようなものです。

情報は扁桃体のすぐそばにある「海馬」という記憶の倉庫に入れられ、その記憶が繰り返し思い出されると、大切なものとして最終的に「大脳皮質」に長期保存されることになります。もちろん、記憶は感情とセットでです。

つまり、身体に入れた情報とそれに伴った感情が脳を作るというわけです。脳を作るということは、思考を作ることに繋がりますし、思考は性格や行動に繋がり、最終的に人生を作ることにまで繋がります。

食べ物が身体を作り、情報が心を作るわけです。

しかし、扁桃体からすれば、ネガティブなニュースの方が価値があります。

扁桃体にとっての最大のミッションはあくまであなたを「死なせないこと」なので、ポジティブなニュースは必ずしも重要ではないのです。「幸せになること」は二の次です。

それでもやはり、情報と怒りに振り回されるべきではありません。長期的なストレスは健康を脅かしますからね。大事なのは上手く付き合っていくことです。

もし「最近嫌なニュースだらけだなあ」と感じる瞬間があったら、明るいニュースや心温まるお話を探しに行くのもいいかもしれません。

優しい気持ちになれる映画や本を楽しむのもいいですよね。

とにかく、暗い世界だけが真実だと思い込んだり、無闇に戦おうとしないよう心掛けたいですね。

と、自分を戒める思いで書かせていただいた記事ですが、何か得るものはありましたか?

脳にいろいろな情報や知識を与えてあげて、自分なりのストレスとの向き合い方を考えてみてください。

最後に

個人的に、嫌なニュースは意識的に避けるくらいでちょうどいいと思っています。

それでも普通に耳に入ってきますからね。

この記事を書いたのは、友人が「最近悲しいニュースばかりでつらい」とつぶやいていたからです。

これを読んだからといって悲しいニュースが減ることはありませんが、そればかりだと感じる理由を知るだけでも意味があるんじゃないかなーと思います。何かのヒントになれば嬉しいですね。

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